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クニファンタスチカ画集刊行プロジェクト
8/18(月)「MotionGallery」にて募集開始!!


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クニ・ファンタスチカ
 SFマガジン誌(早川書房)1975年10月号から連載された『クニ・ファンタスチカ』は2色印刷8ページ:見開き4枚の線画による視覚の冒険世界として読者を魅了した。
 深井国氏は虫プロダクションの野心作『哀しみのベラドンナ』(1973)の美術監督としても広告宣伝のビジュアリストとしても名のある映像作家である。
 本書は「クニ・ファンタスチカ」連載を集成した初のイマジナリーシーンブックである。
 一見すると絵本(ピクチャーブック)のようだが、その物語は断片的散発的でひとつのドラマを追ってはいない。副題に添えられた「暗号 Cipher+Code」のようにすぐには理解できないように解体された情報を、シーンとして集め解読する思索的な遊びを楽しむ本だ。
 今回の復刻では掲載時のサイズ(A5寸)とせず、あえて40%の拡大印刷を行ってA4寸として複製した。深井国さんの細かな筆致と大胆な構図を見るにつけ、この絵柄は大きく見せたい、拡大に耐えうるレイアウトだと考えたからである。
 半世紀も前に描かれた元原稿は喪失しており、その復刻はSFマガジン誌面のスキャンと線画データの抽出、2色版の分版、レストアを経て印刷データを得た。
 書籍製本上の都合で見開きで描かれた原画はのどでふたつに分断されている。
 当初、横開きB4寸またはA3寸というのどのない印刷製本も考えたが、流通や保管上不可能だった。クラウドファンディングでは11色インクジェットによる高精細大判プリントも準備し、またさらに銀箔押し上製本バージョンも用意した。
 本書は国会図書館を含め美術館などに献本されるが、その際により長く収蔵していただくためには上製本が適していると判断したからだ。
 刊行に際しては丸山正雄氏(M2)、真木太郎氏(GENCO)の両プロデューサーに深井国さんとのコンタクトの労をここで御礼いたします。
 半世紀の時を超えて21世紀に地球への帰還を遂げつつある「クニ・ファンタスチカ」
 大いにお楽しみください。

出版人 高橋信之 本の冒険舎


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